【お役立ち情報】モノクロ？白黒？？グレースケール？？？

コピー機やプリンターで印刷する際、「カラー（フルカラー）」のほかに「白黒（モノクロ）」、「グレースケール」といったモードが存在するのをご存知でしょうか。

カラーではない白・黒で印刷という認識であっていますが、意味合いはそれぞれ別のものです。これらの違いについてきちんと理解しておくことで、印刷データの作り方や、印刷物の仕上りクオリティをアップさせることにも繋がります。

この記事では、この三つの言葉とそれぞれ印刷した時の違いについて紹介します。

モノクロとは？　

モノクロとは「monochrome（モノクローム）」が略された言葉です。この言葉の意味は「単色」、「1つの色」で、白黒を指している言葉ではありません。

つまり、セピア調の写真や、少し前まで図面で使われていた青図などもモノクロ（モノトーン）ということができます。極端に言えばどんな色でも1色で表現したものであればモノクロです。ただ、こういった場合にモノクロとは通常使いません。

一般的には、モノクロ印刷（コピー）とは、黒だけを使って、「黒」と（紙の）「白」の2階調で色合いを表現する印刷方法のことを指します。

白黒とは、言葉が指し示す通り「白」と「黒」で表現されている2階調のことです。私たちが普段使っている白と黒のコピーは「モノクロコピー」よりも「白黒コピー」と呼ぶ方が合致しているかもしれません。

もちろん、モノクロ印刷（コピー）と呼んでも通じますが、意味合いを整理すると白黒印刷（コピー）のほうがしっくりくるかと思います。

白黒印刷（コピー）でもグレーに見える部分がありますが、これには黒しか使われていません。用紙の白を塗りつぶさないように上手く黒を配列することによって、グレーを表現しています。

グレースケールとは、白と黒の中間色であるグレーの濃淡（グラデーション）を、254階調で表したものになります。真っ白と真っ黒の2階調を合わせて合計256階調で表現されるため、使っている色は黒1色でも、2階調の白黒とは異なり、豊かな表現が可能です。

一般的な文字中心の資料であれば、グレースケールを使う必要はありませんが、写真やイラストなどを綺麗に印刷（コピー）したい場合はグレースケールを選択すると良いです。
モノクロの2階調に比べて、なめらかでキレイな灰色を表現することができます。

白黒印刷もグレースケール印刷も、印刷されたものはパッと見た感じ、似たような白黒印刷です。
白黒印刷とグレースケール印刷には、どのような違いがあるのでしょうか？

白黒印刷が黒と白の2階調、グレースケール印刷は黒から白の256階調で表現します。

グレースケール印刷では、黒から白のグラデーションが、モノクロ印刷に比べて非常に滑らかに表現できます。
白黒印刷では、写真などの画像では、ややギザギザして見える場合があります。

写真や画像の印刷品質にこだわるなら、グレースケールのほうがキレイに印刷できます。

文字だけなどの単色印刷、グラフや表くらいであれば、白黒印刷とグレースケール印刷との違いは、見てもわからない程度です。

白黒印刷では1200dpi、グレースケール印刷では600dpiで原稿データを読み取るのが一般的です。

白黒はデータ量が少ないために1200dpiという高い解像度で作りますが、グレースケールはデータ量が多く、白黒の半分の解像度でも十分にキレイなため、白黒の半分の600dpiの解像度で作ります。

それでも白黒の場合は、引き伸ばすとギザギザがはっきりわかる程度です。

一般的な文字中心の資料などであれば白黒で十分です。一方で、写真やイラストなどを使用する際、なるべく鮮やかに表現をしたい場合はグレースケールを選択します。

注意点としては、グレースケールは色の情報量が多くなるため、通常の白黒よりもデータ量が多くなります。そのため、グレースケールの画像を使ってデザインデータを作る場合は、白黒よりもPCに負荷がかかり作業スピードに影響がでる場合があります。

綺麗なデータを作りたいから、なんでもかんでもグレースケールを選べば良いということではなく、目的をはっきりさせた上で取り扱うとストレスなく作業に集中できるでしょう。

今回は、「モノクロ」「白黒」「グレースケール」の違いについて紹介しました。

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